上と外 恩田陸

上と外〈1〉素晴らしき休日 (幻冬舎文庫)

両親の離婚で別れて暮らす元家族が年に一度、集う夏休み。中学生の楢崎練は久しぶりに会う妹、母とともに、考古学者の父がいる中央アメリカまでやってきた。密林と遺跡と軍事政権の国。四人を待つのは後戻りできない「決定的な瞬間」だった。全五巻書き下ろし、隔月の連続刊行、熱狂的面白さで読者を魅了する恩田ワールドの決定版、待望の第一巻。

突然親が恩田陸にはまって恩田陸の本をばんばか買いだしたので便乗して読んでます。
普段読んでる本は結構あるのですが、レビューってやる気にならないとね、なかなかやらない。たまたまやる気が出たのでレビューします。
ちなみに私は全然予備知識を持たず、むしろミステリーだと思って読み始めたらなんとファンタジーというかアドベンチャーものでした。びっくり。
あと帯とかアマゾンさん(上記)にも全5巻って書いてあるのに普通に6巻までありましたよ?
終わらなくなったのか、途中で行き詰まって1巻にまとめるはずだった話が2巻に分かれたのか。
そんでもって話は主に練くんのアドベンチャーです。旅行中ヘリに乗ってるところにクーデターが起きてヘリコプターは乗っ取られ、脅すために開けられたヘリのドアからジャングルに落ちた連と千華子の兄妹がジャングルの中で生きのび、そして今まで知られていなかった世界に足を踏み入れるお話。
途中から出てくる「ニコ」は若き日のダルビッシュなイメージで読んでたんですが、ブラジル系っていうとちょっと違うかしら。
いかんせんミステリーだと思って読み始めたので面食らいましたが、割と読みやすいお話でした。6巻に分かれてるだけあって1冊が薄いので風呂で読むのも楽だったし。
話が話なので、ドラマ化は無理だと思います。映画化ならまあセット組んであり得ますがそこまでの話じゃないという個人的意見を述べて終わりの言葉とさせていただきます(訓辞か)。