深紅

深紅 [DVD]

秋葉奏子は、小学校の修学旅行に行っている間、両親と幼い弟2人を都築則夫に惨殺される。旅行先からタクシーに乗り家族の死体と対面するまでにかかった4時間の体験は奏子のトラウマとなり、4時間の出来事を追体験する“空白の4時間”の発作に襲われるようになる。
―8年後、大学生になった奏子は惨殺事件を追い続けてきたルポライター・椎名から、都築則夫に死刑判決が下りるという話を聞く。奏子は椎名に都築の娘・美歩と会いたいと話し、強引に住所を聞きだした。やがて美歩が働くバーを訪れた奏子は、自分の素性を隠して美歩と親しくなっていく。美歩は無邪気に自分の素性を告げる「死刑囚の娘なの、私」―。美歩には容赦ない暴力を振るう明良という夫がいた。奏子は美歩に、明良を殺せばいいとほのめかす。しばらくして美歩は明良に蹴られたことが原因で流産してしまう。美歩の中に明良に対する殺意が宿ったのを見た奏子は、彼女にアリバイ作りを申し出る。入念な計画を重ねた決行当日、突然奏子を“空白の4時間”の発作が襲う。

ネタバレありです!
原作の野沢さん大好きっ子としてはもっと早く見たかったのですが、いかんせん主役が内山理名というところで二の足を踏んでおりました。正直今回もこれを借りに行ったわけではなく、サマータイムマシンブルースやらスクラップヘブンやら弥次喜多やら見たいのが軒並み全滅だったおかげで手に取ったわけなんですが、そこそこ原作の通りに進んでいて普通に面白く見られました。
割と冒頭の方で大学の同級生という設定の安めぐみ内山理名をほめる形で「やっぱ女は顔だよね」といったくだりは「おいおい、嫌味かよ」と突っ込んだりもしたのですが(すいません主観入ってるので内山さんファンの方には申し訳ありません)、わりかしカコという役をちゃんとこなしているように見えました。
そして何よりも水川あさみがミホのイメージにぴったりすぎでむしろ寒気を覚えました。私が原作を読んだときのミホのイメージにぴったりすぎる。
最後の最後、原作ではミホがカコの正体に気がついていたのかどうか言明はされていないのですが、映画においては、偽名を名乗っていたはずなのにミホの携帯に「秋葉奏子」と登録されている、というくだりでミホは気がついていたということが提示されました。最初から気がついていたのか、それとも途中で気がついたのかわかりませんが、原作を読みながらどっちだろうと思っていた私はそこで普通に鳥肌が立ちました。
あんまり期待しないで見た分、割と面白く見れました。