時生 東野圭吾

時生 (講談社文庫)

宮本拓実は、一人息子・時生の死の枕元にいた。時生は難病で、もう僅かの命だ。拓実は、産まれてくる子供が病気を受け継ぐかもしれないとわかっていながら、夫の決意に応じて時生を産んだ妻に、昔の話を語って聞かせる。自分は遠い昔、時生に会っているのだと。時はさかのぼって1970年代後半。拓実は自堕落な生活を送り、恋人のヒモのような生活をしていた。そこに現れた一人の男・トキオ。やがて恋人の千鶴が拓実の前から姿を消し、追っ手が現れる。拓実は千鶴を探し出そうと、千鶴の友人が住む大阪に向かった。道中の名古屋には、拓実の産みの母親が後妻に入った家がある。産みの母親は余命幾ばくもなかったが、自分を捨てた恨みを募らせる拓実は会おうとしなかった。しかしトキオは会うべきだと主張する。二人で千鶴の失踪の原因を探るうち、自らの出生の理由も明らかになっていく。

台湾に行くときに持っていって読んでおりました。
以前NHKで時生役を櫻井翔くん・拓実役を国分太一くんが演じてドラマ化されたものです。
とはいえドラマは未見で、他のキャストは一切知らないまま読みました。
いやー面白かった! 久々に超引き込まれた物語でした。
タイムスリップもの、とちょっと斜に構えて読み始めたのですが、いや良かった。

ちなみに他のキャストはこちら→http://www.nhk.or.jp/drama/archives/tokio/html_tokio_cast.html
へえ、あの役をあの人が! と2倍楽しめました。
いやしかしけっこう想像したキャストと違うな・・・。
今更ながらこのドラマ見たいです。DVDが出ているようなので、借りて見たいと思います。
私は割と先に読んだり見たりした印象があとを引きずってしまい、例えば先に小説を読んであとからドラマ化されたものを見るとどうしても小説の方が面白いと感じてしまう。逆もしかり、という性癖を持ち合わせているので面白く見られるかどうかは未知数ですがね。
物語の舞台は1970年後半の東京・愛知・大阪が主なのですが、特に愛知に関してはあんまり風景等を知らないので、そこを映像で補完する目的も含めて。
30分×5の放送時間でどれだけ表現しているのか、楽しみです。