東京タワー

東京タワー プレミアム・エディション [DVD]

今年21才になる大学生の透は、3年前から20才年上の女性・詩史と付き合っている。詩史は青山のセレクトショップを経営する実業家にして人妻。連絡手段は透の自宅の電話。詩史からの電話は決まって16時頃、少し人恋しくなってくる時間にかかってくる。その電話に出るために、16時には家で詩史が教えてくれた「綺麗なもの」の囲まれて電話を待つ。でもこの時間は嫌いじゃない。それ以上の価値を他に見つけることが出来ないから。
透の高校時代の友人・耕二は駐車場で警備員のアルバイトをしている。ある日、その駐車場にひどく車庫入れの下手な女がやってきた。その女・喜美子に請われて車庫入れを手伝った耕二は喜美子に興味を持ち、また喜美子も年下に興味を持たれるのに悪い気がするはずもなく、二人はデートを重ねる。そしてある日、水上バスの船内で、激情のままに二人は口づけを交わす・・・。
透は耕二に高校時代の同窓会に誘われる。高校時代、透が年上の女性と付き合っていることに影響を受けた耕二は、同級生・吉田の母親に手を出していた。それを吉田に見つかって以来、二人は険悪になっている。同窓会の日、吉田はやってきた。動揺する二人に、妖しく微笑みかける吉田。久しぶりだね、耕二くん。
透から詩史に連絡することはない。ある日、1ヶ月もほったらかされて少々ふてくされ気味の透の元に、やっと電話がかかってくる。ビストロの個室で夕食を楽しんだ二人。帰ろうとする詩史を透は無理矢理別れた父の事務所に連れて行き、夜を共にする。詩史さん、一緒に暮らそう。無理よ、私は隣の駅には行けない女なの。行こうよ、一緒に隣の駅へ。そうね、透くんとなら、行ける気がする・・・。
耕二はどんどんエスカレートする喜美子に戸惑いを感じ始めていた。本命の彼女・由利も怪しみ始めている。喜美子と耕二はしばらく会っていなかった。耕二の元に吉田がやってきて一回抱いてくれと迫る。耕二は逃げるが、バイト先まで追いかけてくる吉田。由利もやってくる。そこへ、喜美子がエプロンをつけたまま乗り込んできた。最悪の状況。吉田は喜美子を罵倒し、怒った吉田はビリヤードのボールを耕二に投げつけ、敢えなくKO。
透は詩史からの電話を受けていた。週末に別荘に行こうという詩史。二人は海岸沿いの別荘へ行き、静かで穏やかな時間を過ごす。しかし、夜半になって詩史の夫・浅野が別荘にやってくる。何かを感づいているらしい夫を連れだし、透を逃がそうとする詩史。傷ついた透に、今まで楽しかった、もう終わりにしましょうと言い残し、詩史は去ってゆく。
透の母親は気づいていた。パーティの準備中の詩史の元に乗り込んでいき、シャンパンを浴びせて罵るが、詩史は言い返すことができない。その様子を見た浅野は透を呼び出す。呼び出された透は浅野に詩史と別れるよう迫るが、浅野はこれでも詩史を愛していると突き放し、透をプールに沈める。
パーティーの会場にずぶぬれの透がやってきた。詩史に、僕はおもちゃじゃない、と絡むが、壊れたおもちゃはいらないの、と返されてしまう。
傷つき果てた透が詩史に電話をかける。ねえ詩史さん、そこから東京タワー見える? 見えるわ。透くんと同じもの見てる。詩史さんが手に入らないなら、僕は存在自体をここから消す・・・
詩史は浅野と離婚した。浅野から受け取った離婚届には、透の留学先の住所が同封されていた。迷った詩史だが、ついに詩史は「隣の駅」に行くことを決心する。パリで再会した二人。
明日あなたの心が離れても、愛してる・・・。

やっべーあらすじ書き始めたら止まらなくなって長すぎ!
うーん、映像の綺麗な映画でした。音楽も。
写り込んでいる東京タワーがとっても綺麗。主に夜景で発揮される綺麗感。
それにしても黒木瞳はいい役だね。中年女性(つったら失礼なのか?)の理想なんだろうなあ。
財力のある夫と、若さの愛人をTPOで使い分ける・・・夢のようだわ。
個人的には松潤さんがもっとこうセクシーでフェロモンがんがんなのかと思っていたのですが、私にはその魅力が分かりませんでした。ノックアウト覚悟で見たんだけどな。
あと、岡田さんが「詩史さん」っていう言い方が、あーかまないように気をつけてるんだな、言いにくいもんね、とそこばっかり気になった。
こんなセレブな夜の東京を過ごしてみたい。
岡田さんじゃなかったらもう1回見たいのですが、岡田さんなので微妙。いや、演技に文句つけるとかじゃなくて、色んな感情が自分の中で、こう・・・。
あと山下達郎はやめて、全編クラシックで通した方がよかったんじゃないかと。