THE 有頂天ホテル

ネタバレまくり!
THE 有頂天ホテル スペシャル・エディション [DVD]

年の瀬を迎えたHOTEL AVANTIでは従業員達が今年最後の日に忙しそうに働いていた。今日限りでホテルを去るベルボーイの憲二、仕事を終え憲二のお別れ会を催そうとしている客室係のハナ・睦子、そして睦子の恋人のウェイターの丹下。睦子と丹下は恋人同士だが、なにやらもめている様子。宿泊部副支配人の新堂は、料飲部の副支配人の瀬尾と今夜のカウントダウンパーティやマン・オブ・ザ・イヤー授賞式などの打ち合わせや様々なトラブル解決、神出鬼没のコールガールヨーコを追い払ったりと、部下の矢部と共に大忙し。総支配人はカウントダウンパーティにおいて誰がカウントダウンをやるのかを気にしている様子。そんなホテルには今日も大勢の客が泊まりに来る。スイートの1室を借り切っている国会議員の武藤田。彼は愛人騒動の続いて汚職連座し、大勢の報道陣から逃れている。マン・オブ・ザ・イヤーを受章した堀田とその妻の由美。堀田は招待された部屋がスイートではないと不満げ。また、今夜のカウントダウンパーティには芸人が招かれており、彼らの控え室に新堂が顔を出すと、社長の愛人の桜チェリーと一晩寝る代わりに仕事を回してくれとせっつかれる。新年の幕開けと同時に落とされる垂幕が届くが、なんと字が間違っている。「謹賀信念」これじゃ使えない!業者に頼んでも間に合わないため、新堂は矢部と共にホテルの筆耕係の右近のもとへ。右近は渋々ながら引き受けるが、大きい字を書き慣れていないため、どうしてもうまくいかない。憲二のお別れ会、新堂が顔を出し、夢破れ故郷に帰ることになった憲二を柄にもなく引き留める。そして仕事が終わっていたはずのハナと睦子は、非情にも矢部から仕事を言いつかり、その部屋の客の部屋の汚し方の半端なさにブツブツ言いながら仕事に戻る。そんな折り、芸人の腹話術の相方であるアヒルのダブダブが行方不明になる。そこに登場したのがホテル探偵の蔵人。彼はフライトアテンダントの制服一式が盗まれた件を捜査していたが、なんと既にダブダブを捕獲済みだった。しかし、浴室からだそうとしてダブダブに逃げられてしまう。ハナと睦子は例の部屋へ。やはりすごい惨状である。文句を言いながら片づけ始めると、睦子の恋人の丹下がやってくる。二人はなんと丹下が睦子のパンツを勝手にはいていってしまったことで揉めているらしい。ハナは片づけながら、つい放り投げられているペンダントやコートを羽織ってしまう。すると、部屋に一人の男が現れた。彼はこの部屋の女が愛人をしている大富豪・板東の息子らしい。板東の息子はハナを愛人と間違い「オヤジと別れてくれ」と迫る。引き下がれなくなったハナは愛人のフリをして受け答えをしてしまう。憲二は従業員は飲食禁止のサロンでカフェオレを飲んでいると、幼なじみのなおみと出くわす。なおみは夢を叶えてフライトアテンダントになったらしい。対照的な自分にがっくり来ていると、矢部が「人手が足りないから手伝って!」と言いに来る。なんと客はあの演歌の大御所、徳川らしい。なおみは「売り込んじゃえ」とそそのかす。堀田がロビーで授賞式の原稿の確認をしていると、ヨーコが現れた。どうも馴染みの客らしい。周りを気にせず絡みついてくるヨーコに戸惑いを隠せない堀田。しかも、ヨーコは堀田の裸踊りの画像を携帯の待ち受けにしていると言い出す始末。そこに授賞式の係員が現れ、一度はヨーコを追い払ったものの、前回の受賞者がヨーコのせいで受章辞退となったことを聞き、あわて出す。その頃、堀田の妻の由美は鍵を持たないまま部屋を出てしまい、堀田の行方を捜していた。そこに通りかかる新堂。「新堂さん?」なんと由美は新堂の前妻だった。舞台監督を目指していた新堂は、由美にホテルの仕事をしていると言えず、あわてて自分がマン・オブ・ザ・イヤーの受賞者だと嘘をついてしまう。由美が受賞者の妻であることも知らずに・・・。武藤田は隠れて暮らすのにうんざりしていた。ホテルを替わろうとするも、ヨーコと出会い気まぐれにホテルを替えるのをやめる。その頃、憲二は(なぜかなおみも一緒に)徳川へ部屋に通していた。徳川は意気消沈で自殺をほのめかす。付き人が見張りを頼んで部屋を出る。徳川は自殺の手助けを頼むが、なんと憲二の歌で元気を盛り返した!そしてハナは板東の息子とサロンで言い合いをしていた。ハナは実は武藤田の元愛人。板東の息子の勝手な言い分を元愛人のプライドが許さなかったのだ。そして大晦日の夜のドタバタはまだ続いていく。

一生懸命あらすじ書いてたんですが、これ、きっと、終わらない、と思って途中でやめました。
ほんとに切れ目なくっていうかずーっと何かあるの。気を抜く瞬間がないの!色んなところで面白いことやってんの!
本編2時間半あるそうですが、全然2時間半の長さを感じませんでした。色んな事がふくらんでふくらんで、でもちゃんと収束していくという。
もちろんおいっ!ていう場面もなくはないんだけれども、それも面白いから許す!みたいな。あの鹿のかぶり物はいったいどんな理由で出てくるのかと思ったら鹿の生態の研究のマン・オブ・ザ・イヤーだなんて!しかもオダジョ最後にかぶってるし!最高!
唐沢さんの1:9分けといいオダジョの生え際といい板東親子の耳といい、ほんとに視覚的にも笑えるんですよね。
話の筋が通ってるかとか現実感の有無とかそんなの取っ払ってほんとに面白く見られました。
ハナがもっともらしく武藤田さんに説教するところはちょっと冷めちゃったかな。結局太郎は武藤田の子って事でいいんでしょうね。
いやーほんとに半端ない情報量で、これだけの人数を2時間半で全員キャラ立ちさせるっていうのはすごい!の一言につきます。
面白かった!