「ゆれる」

もう近所では一切やってなかったので新宿に出て見に行きました。でも武蔵野館立ち見出てたよ?もうちょっと長くやっててもよかったんじゃあ。
最後までいったい何が真実なのかわからないまま語られる事故のこと。兄は一体どうして欲しかったんだろう、そして弟は何をしたかったんだろう。
真木よう子ちゃんは多分ほぼすっぴんだったんだろうけどキレイだったなあ。田舎の垢抜けない感じのメイクとか衣装だったんだけどそれでもキレイだった。相変わらず好きです。
以下ネタバレ含みます。





実際、私にも途中でどっちがほんとなのかわからなくなっちゃって、猛が挙動不審なのは実はほんとに兄ちゃんが智恵子を突き落とした場面を見てしまったのかと思いました。
だから、そんな兄ちゃんをかばうために「何も見てない」って言ってるのかと思った。弁護士であるおじさんに金積むし。だから兄ちゃんに「殺人犯の弟になるのが怖いだけだろ」とか「お前は人を信じない」って言われて怒って、今まで黙ってた真実を語ったのかと思いきや、ほんとは兄ちゃんが話していたとおり、兄ちゃんは智恵子を助けようとしてた・・・。
じゃあなんで猛は「何も見てない」って言い張ったんだろう。「兄ちゃんは助けようとしてた」って言えば証言になったのに。
最後に兄ちゃんの手から智恵子の手が離れていって、兄ちゃんが手錠をかけられる場面に移ったときの兄ちゃんの腕の傷を見て、ああ、そうだったのか・・・と悲しくなってしまった。最初に猛が吊橋の兄ちゃんに駆け寄ったときに腕に傷があったんだよね。あんまり気にしてなかったんだけど、そういうことだったのか。
猛はどうして証言しなかったんだろう。それだけがひっかかってひっかかってしょうがない。
お父さんがぼけちゃって、雪が降る中、一生懸命急いで干してある洗濯物を取り込もうとしてるんだけど、干してあるのが新聞紙だったり袋に入ってるミカンだったりして、すごく悲しくなって泣いてしまった。おそらく弟が兄を裏切るのを目の当たりにして壊れちゃったんだろうなあ。あそこがほんと泣けた。
最後に猛は兄ちゃんを迎えに行ったけど、兄ちゃんはあのバスに乗っていってしまった気がする。